石川県の山の暮らし、山のご飯

祖父の母が生まれ育った場所

春も行ったのだけど両親に孫たちの顔を見せに、また金沢に帰省して来ました。

末子がちょっと大きくなったので、今年は数年ぶりに海水浴(福井県敦賀半島)に行き、翌日はう石川県の県民の森に連れて行きました。

この森があるところは山中温泉杉の水(すぎのみず)町で、わたしの祖父の母が生まれ育ったところ。

山中温泉から山道をくねくねと登って行き、十数キロ。途中には九谷ダムが広がり、山深い秘境ぽい雰囲気。

山中温泉杉の水、石川県民の森はこんな感じ。

空気がひんやり~、川の水は冷たい!なにか冷やしたくなります。山からしみ出た水が集まっている感じです。

携帯の電波も届かないような杉の水でたった一軒お店がありました。

土日祝だけ営業しているそば工房「権兵衛(ごんべえ)」というお蕎麦屋さんでした。

そば工房 権兵衛

そこのお料理がおいしくて!

毎日食べたいなと思う山菜料理でした。

頼んだおそばが出されるまでの間、はじめに5つの小鉢がサービスで出されました。

ここで採れた山菜の漬物や煮びたしなどで、野フキやワサビが使われていました。…美味しい!!

実父と、わたしも大好きでたまらないニシンが、野フキと炊かれていました。

山深いところは、魚と言えば長期保存できるカチンカチンのニシンなどに頼っていたのでしょうか。

わたしたちはきっと、先祖からこんな風にニシンを食べてきたのかな。

山菜の天ぷら。この辺でとれる山菜でいっぱい。けっこうボリュームがあります。

冷た~いおろしそば。

ざるそば(800円)は、食べるのに忙しくて写真撮るの忘れました。

美味しすぎて家族で夢中で食べたそばがき。ワサビ醤油、きなこ、あんこを選ぶのですが、子どもたちのリクエストであんこに。

茹であがったそばがきは、やわらかいお餅のよう。

いろりであぶったそばがき。

焼いたお団子みたいで、大人はワサビ醤油でいただきました。中はモチモチで、表面はパリッとあぶられていて、美味しい。

ほかにもあぶった蒸しイモもサービスで出していただいて、5人家族が満腹でした。

洋食好きの夫も、これらの山菜料理をすごく美味しかったと言っておりました。

お料理好きでもないわたしがずっと台所に立つ理由

そんなにお料理が好きでもないのに毎日台所に立っていたり、料理について多少考えたりしているのは、小さい時の自分自身の原体験の影響かもしれません。

わたしにとっての「美味しい!」の体験は、まず小学生の時に祖父のお葬式で食べた、地元のおばさんたちが集まって作ってくれた精進料理。これが一番美味しいと思いました。

小学校1年生の時の授業で「昔のごはんだよ」と先生がみんなに一口ずつくれた玄米の味も忘れられない体験でした。

最後は、今も生きていてくれている祖母の作ったお寿司やおはぎのおいしさ…。

これらは、いわゆる「美食」や「豪華な食事」ではないのだけど、わたしにとってはすごい衝撃と言うか、ずっとこれを食べて生きていきたいと子ども心に思わされたものでした。

わたしは幼いころとても痩せていたので、周りからよくアレを食べなさいコレを食べなさい、そんなもんばっかり食べていたらだめだよ、などと言われがちでした。

それで、本当に昔ながらの古くからつたわるお料理は栄養がなくて味気ないつまらないものなのか、女の人が漬物や味噌づくりの文化を捨ててしまったのは大丈夫だったのかなぁ…などなど、つぎつぎと疑問が浮かんできたんですよね。

あ、あと、好きな食べ物は遺伝子と深くかかわっているそうですが、それは消化酵素なども自分の生まれ出たところの産物に合っているせいかなと思いました。

先祖代々暮らした場所のものをいただく生活は、理にかなっているといえますね。

また訪れたい、杉の水

空気が澄み切って、お水が冷たい、携帯の電波も届かないような杉の水。

美味しいお蕎麦や山菜料理。また、ゆっくり訪れたいなと思います。

権兵衛さんは土曜日・日曜日・祝日のみやっていて、営業期間は 4月上旬から11月末までみたいです。

こんな山奥にも関わらず、お昼ちょっと前にお店に入るとすでにたくさんに人が。わたしたちが出る時も、大勢のバイク仲間のご一行さんが入ってこられました。

あと、杉水町は、百笑(ひゃくしょう)の郷という活動されているみたいで、おもしろそうです。

そば工房 権兵衛:加賀市山中温泉杉水町ハ33/0761-78-1853

この記事を書いた人

3人の子どもと、夫と暮らす50代。地味だけど細々とつみあげてきたわたしの暮らしをつづります。

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