味噌、こぼれ話。

味噌仕込みを終え、ほっと安堵

 表面のカビを取り除いたら…発酵したお味噌が顔を出します。

先日我が家の味噌仕込みが終わり、大仕事を終えた清々しさと、今年の味噌もこれで大丈夫、という豊かな気持ちでいっぱいです。

父は、わたしたちが小さいころから、お金がなくなったときのたとえを、「味噌舐めて暮らさなかん」と、しょっちゅう言っていました。

だからわたしは、お金がなくなっても味噌なめていたら生きていける、みたいに、なんとなく思って生きてきました。

しかも、わたしは醤油やお味噌が大好き。小さいころから甘いものが苦手で、こういうものを舐めて、野菜をかじるのが大好きでした。

お味噌や梅干しはわたしにとっては宝物

自分で味噌をつけるようになってから、味噌が自分にとっての宝物となりました。

引っ越しの時に、一番に考えたのは味噌のことでした。

冒頭の写真ですが昨年、わたしの曽祖母が生まれた石川県の『杉水町(すぎのみずまち)』を訪れました。

そこは山奥で、それぞれの家に蔵があり、記述によると「味噌や、きれいな衣類などその家の宝を保管してあった」とあります。

やっぱり味噌や梅干などは、昔から日本人の宝だったんだなと思い、おばあちゃんの生まれ育った村の昔の人たちと、心を重ねました。

味噌の面白さ、懐の深さ

味噌を自分でつけられた方は、仕上がった味噌が、すばらしく美味しくて、自分が魔法でも使えるんじゃないかと思うほど、味噌の芳醇な仕上がりに感動されると思います。

カビだらけでも大丈夫、小池糀店のご主人は、「このカビはそんな悪さするカビじゃない」とおっしゃっていました。

だから、カビのある部分をきれいにはぎとって、残った味噌を大きく全体に混ぜ合わせて食べればいいんです。

あと、味噌が本当におもしろいなと思うところは、同じ大豆で同じ麹を使ったとしても、その家、その家の味にしあがり、しかも、その味がそれぞれ本当に美味しいんです!

これはその家やその人にすみついた微生物の影響だと思いますが、こういうことを解き明かさないほうが、わたしはとっても面白いなぁと思うんです。

味噌づくりは1年中できる。気楽にやれる

味噌づくりのウンチクもいろいろあるかもしれませんが、とりあえず豆をやわかく蒸すか茹でるかして、潰して、塩と麹を混ぜたものに、よく混ぜ込んいき、半年寝かせておけば、微生物たちが勝手においしくしてくれるのです。

我が家もそうですが、今は住宅事情でカメや大きなお鍋を持てない人も多いと思います。

カメなどにこだわらず、容器は小さな琺瑯などでもいいし、量だってお鍋で茹でられる範囲のでいいし、道具も量も自分ができる範囲で十分だと思います。

発酵については、仕込んでから気温が高く、発酵が急速に始まるよりは、冬場に仕込んで最初はスローペースで発酵させたほうが多少おいしく仕上がるらしいです(温度が高いと発酵が進み、低いと発酵の速度がゆっくりになります)。

そういう理由はあるにせよ、味噌仕込みは1年中いつでもできます。時期を逃した場合も、いつでもその気になればやれるんです。

ただわたしは百姓なので、忙しい夏場よりは冬に味噌を仕込むのが、まあ楽ですかねー。

こんな風に家にいられる時期に

3月くらいから、畑がまた忙しくなって、自宅を空けることが多くなります。

残り少なくなってきた冬。

編み物や焼き菓子作りなども、わたしにとって冬場の楽しみのひとつですが、寒くて外にでるのがままならぬ日こそ、お家しごとenjoyしたいですね。

この記事を書いた人

3人の子どもと、夫と暮らす50代。地味だけど細々とつみあげてきたわたしの暮らしをつづります。

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