この10年ちかく、朝からなにをするわけでもないのにバタバタとして、ちっとも座れないまま晩なるみたいな生活でしたが、s最近ようやく細切れに少しずつ本を読む時間をとることができるようになりました。
最近、ずっと気になっていた「いのちの種を未来に」という本を読みました。冒頭の写真はこちらの著者である野口勲さんの種のお店から購入しました。
実を言うとわたしは元々無農薬とか、有機堆肥、ということにこだわっているわけではないのです。
わたしはそんな人が良い方でもありませんが、なんとなく水や土に汚いものを捨てたり、ごみをたくさん出しすぎたりすることに、小さなころからとても気が引けるんです(それだけ。あとはルーズなとこもいっぱい・・・)。
当然土いじりをしていても、人間が合成したようなものを入れることは全然考えられず、化学物質とかそういう世界を知らない昔から、いわば無農薬栽培をしていたことになります。
肥は、家の野菜くずなどを捨てたところが土になっているようなとこのを堆肥のようにしていました。
今は肥としてボカシ、油かす、鶏フン、苦土石灰、米ぬか、もみ殻などを使っていますが、やっぱり殺虫剤、殺菌剤、ホルモン剤などは縁遠い世界です。
そのうちだんだん種のことが気になりだしました。
前から流通している種って遺伝子のどっかをいじくったのかなぁ、やだなぁとか漠然と考えていましたが、実際製造過程がブラックボックスのものもありそうです。
交配とか、遺伝とか、難しい話になってくるので、本を買ってじっくり読んで少しずつ理解していますが、一言でいうとやっぱり今の農業は、ずいぶん化学的になっているし、すっかりモノカルチャー化してしまっている部分も多いようです。
わたしは昔のおいしかった野菜がたべたいなぁという気持ちがあって、今野菜作りをしています。
またずいぶん前から、昔から日本にあって、この気候に強く耐え、いのちをつないできた野菜の種がほしいと思っていました。そういう種から育てた野菜を食べたかったのでした。
なぜ、今の野菜がおいしくないのか、理由もわかりました。
これらの漠然とした疑問がこの本を読んでいろいろはっきりたのです。
この本の著者は、埼玉県にある野口のタネ(野口苗床研究所)、固定種(※注釈)の種を扱う種屋さんのご主人、野口勲さんです。
大手の種苗メーカーの種の流通が圧倒的に多い中、日本各地の固定種の種を集めて販売する野口さん。「それもこれも、日本の野菜を味の良い固定種に戻したいという一心からのことです」という言葉が印象的でした。
ワサビ菜の種がなかなか見つけられなかったのと、買い足したい種がいくつかあったので、初めて野口のタネから、固定種の種を注文してみました。
これで、毎年種を買ったり、自分で採取した不安定な種(なぜそうなるかもわかりました)で予測不可能な栽培をせずに安心して種を取り、延々と繰り返していくことができそうです。
・・・今、種の世界では芳しくないことが起こりそうないやな気配がしています。もう起ってしまっているのかもしれません。
種子の遺伝子組み換えや放射線照射、消毒処理・・・。ちょっと面倒ですが、向き合わなきゃいけないなぁと最近思います。
※【固定種】・・・よそから持ち込まれた種が、その場所の風土、気候の中で適応・変化していき、その中でよくできた野菜から採取した種からまた育てるということを延々と繰り返していって、遺伝的に独立した品種として認められたもの。


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